ニキビダニ(毛包虫:犬の毛穴に巣食う寄生虫)の大量寄生によって発症する。主に生後1年未満の子犬にみられ、ほとんどは子犬が母犬からの授乳中に感染する。成犬・老犬にも発病する。
母と子犬のような濃密な接触がない場合、一般的には他の犬へ感染はしないと言われている。犬と人間の間でニキビダニが感染することもない。(人間にはヒト固有のニキビダニが感染するため)
毛包虫は健康な犬の皮膚に常在しており、健康状態であれば無症状である。しかし、免疫機構が未発達である幼犬や、様々な要因で皮膚の免疫力が低下することで異常増殖し症状を引き起こす。
原因となる基礎疾患は、脂漏性皮膚炎、アレルギー性(食物アレルギー・アトピーなど)、糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、性ホルモン分泌異常、栄養障害、腫瘍(リンパ腫や乳腺がん等)などがある。また、老化により体力や免疫力が低下することでも発症する。基礎疾患により皮膚の免疫力が低下することに加え、皮膚に常在するブドウ球菌やマラセチア(真菌(カビ)の一種)が異常に増えて皮膚炎をおこし更に症状を悪化させる。
脂漏性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎を発症しやすい犬種では特に注意が必要である。
毛包虫は健康な犬の皮膚に常在しており、健康状態であれば無症状である。しかし、免疫機構が未発達である幼犬や、様々な要因で皮膚の免疫力が低下することで異常増殖し症状を引き起こす。
原因となる基礎疾患は、脂漏性皮膚炎、アレルギー性(食物アレルギー・アトピーなど)、糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、性ホルモン分泌異常、栄養障害、腫瘍(リンパ腫や乳腺がん等)などがある。また、老化により体力や免疫力が低下することでも発症する。基礎疾患により皮膚の免疫力が低下することに加え、皮膚に常在するブドウ球菌やマラセチア(真菌(カビ)の一種)が異常に増えて皮膚炎をおこし更に症状を悪化させる。
脂漏性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎を発症しやすい犬種では特に注意が必要である。
基礎疾患や原因がはっきりしている場合は、まずは基礎疾患の治療や原因を取り除く治療を行う。基礎疾患が慢性疾患の場合は生涯にわたって治療が必要になる。
診断は、患部の皮膚を削り取って顕微鏡でニキビダニの存在を確認することによって行う。 重症化した皮膚からは簡単に検出できる事が多いが、軽症や初期の場合は検出できないこともしばしばみられる。1回の検査で検出しなくても繰り返し検査を行う、ニキビダニの検出ができなくても症状等から毛包虫症と診断して治療を開始することもある。
治療は、ダニの駆除を行うことを第一に行う。治療法には、効果的な殺ダニ剤の定期的な投与(経口、皮下注射、直接塗布)や薬用シャンプー、薬浴などがある。膿皮症などの細菌感染を併発している場合には抗生物質の内服も行う。アトピー性皮膚炎が併発している場合は、皮膚の炎症、かゆみを抑えるために、ステロイド剤や免疫抑制剤が投与されることが多いが、これらの薬剤は免疫力を低下させるため、アカラス症の症状を悪化させやすいため、通常では使用は控える。
症状と犬の体質、基礎疾患、年齢などを考慮して、計画的に治療法を組み合わせて治療していくことが望ましい。また、体調や季節によって症状が突然悪化することも多いため、定期的な受診を受け、皮膚の状態をチェックする必要がある。
また、シャンプー等による治療は皮膚の状態や症状に合わせて使用するシャンプー等を使い分けることや回数の増減を行うことが重要なため、獣医師の指示や指導の下で行うことが望ましい。自宅でのシャンプーが難しい場合は、動物病院併設のトリミングサロン等で薬浴(薬用・医薬品シャンプー等を用いて、皮膚炎等の治療をおこなうこと)を行うことができる。
発情や妊娠が症状再発の引き金になるため、避妊・去勢手術を行う場合もある。
子犬などで症状が軽いケースでも最低一か月以上、治療を行う必要がある。成犬で重症化や慢性化したり、再発したりした場合、数か月から半年、時には一年前後、治療を続けていかなければならないこともある。
基礎疾患の有無や状態によって様々であるが、長期にわたって治療が必要になるケースが多いため、高額になると考えて良い。
例としては、炎症を抑える薬や抗生剤は小型犬で3,000〜10,000円/月、使用するシャンプーは1本(200〜250ml)1,500〜3,000円程度、トリミングを利用する場合は、小型犬でシャンプーのみで2,000〜3,000円(薬浴は1,000〜1,500円程度の追加料金が発生する)、カットも行うと5,000円程度の費用がかかる。シャンプーの回数は症状や皮膚の状態によって増減する。症状が軽度の場合は月1回程度でも良いが、重症の場合は最低でも週1回のシャンプーが必要になる。
その他、基礎疾患の治療費用が別途必要になる。
発症には基礎疾患、体力や免疫力の低下が関係していることから、完全な予防は難しいため、早期発見・早期治療が重要である。 子犬期から十分な栄養管理と体力維持に努めること、皮膚を清潔に保つことは効果的であると思われる。
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