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暑い夏に気をつけて!
犬や猫の夏に気をつけたい5つの病気

犬や猫の夏に気をつけたい5つの病気


日本の夏は年を追うごとに厳しくなっているようで、人間はもちろん犬猫の健康にも影響があります。

暦的には7月~8月が夏ですが、梅雨の時期がずれ込む年もあり9月中も暑い日々が続くことが多いですね。特に日本の夏は湿度も高いため、気温の高い地域原産の犬・猫でも体調を崩すことがあります。

今回は気温・湿度があがる夏や暑い地域でかかりやすい病気やケガについてまとめました。

1. 熱中症

最近では暑くなると、熱中症の話題がよく出ますが、犬・猫も同様です。犬猫については、汗腺が全身にあるわけではなく、実は体温調節があまり得意ではありません。そのため、蒸し暑い環境に長時間いると私たち人(ヒト)よりも容易に熱中症になってしまうのです。

犬猫の熱中症の初期症状は、疲労と見分けがつきにくく、見逃しがちです。呼吸が荒くなったり、ふらふらとしだしたら既に危険です。状態によっては命の危険もありますので、給水や体を冷やすなどして、動物病院に行きましょう。

熱中症になりやすい環境としては、日当たりが強い野外はもちろんですが、都市部などの地面がアスファルトの道や、一時的な留守番をさせる車中などの熱がこもりやすい狭い場所です。アスファルトの道は照り返しが強く、人間よりも体高が低いため照り返しの影響を強く受けます。熱中症はもちろんですが、足の肉球をやけどする場合もあります。車中の留守番などは、暑さに加え非常に蒸し、たとえクーラーをかけていたとしても、短時間でも避けたほうがよいでしょう。

2. 食中毒

ペットが食中毒にかかるというのは、意外と思う方もいますが、特に夏の時期、暑い地域ではフードも痛みやすく、犬猫も食中毒により嘔吐、下痢などが続くと脱水症状を起こすこともあります。

市販品のドライ(固形)フードには防腐剤等により傷みにくくなっていますが、湿気の多い場所にあると、カビが生えてしまうこともあり注意が必要です。ペットフードの中で、特に痛みやすいのは、ウェットフードや手作り食です。食べ残しなどは、すぐに下げておかないと、時間がたってから犬猫が食べた場合、さまざまな細菌の繁殖により食中毒の原因になります。ウェットフードは使い切ることや、保存容器に移し冷蔵庫で保管、その日のうちに使い切ることが大切です。稀に生肉を与えている方もいらっしゃいますが、ウェットフード同様に傷みやすい季節ですので、ご注意ください。

日々の生活の中で、犬猫は、吐いたり、下痢をすることは珍しいことではありませんが、特に夏場や暑い地域でのこうした症状は、できる限り早く動物病院で治療を受けるようにしましょう。特に免疫力が低い、子犬・子猫、老犬、老猫は、食中毒で衰弱し、命の危険を伴うことがあるので注意が必要です。

3. 皮膚炎

皮膚炎といっても様々な種類の皮膚炎がありますが、湿気の多い日本の夏場や暑い地域は、特にアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など各種皮膚炎を罹患している場合、悪化しやすい環境です。

アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎以外でも、急性湿性皮膚炎や化膿性外傷性皮膚炎などアンダーコートが密集している犬種(柴犬ゴールデンレトリーバー、シベリアンハスキーなど)がかかりやすく、ホットスポットとも呼ばれる皮膚炎は高い気温と湿度によって、患部が蒸れ強いかゆみなどを起こし、犬猫が掻いてしまい重症化しやすい傾向があるといわれています。また、ノミやダニが活発になる季節でもあるので、ノミダニ由来のアレルギー性皮膚炎が要注意です。散歩などで室外にでる犬猫は予防薬の接種は行ったほうがいいでしょう。

夏場や暑い地域で、各種皮膚炎に罹患している場合は、獣医師の指導の下、こまめに様子を確認し、悪化しないように治療することが重要です。

4. 外耳炎

皮膚炎の一種ですが、皮膚炎よりも犬猫にとってはポピュラーな病気です。皮膚炎と同じように高い湿度や暑さで蒸れることで悪化します。

特にかかりやすいのは、たれ耳の犬猫で、ミニチュアダックスフンドビーグル、 ゴールデンレトリーバー、 ラブラドールレトリーバーマルチーズトイプードルスコティッシュフォールド などはいつも以上に注意が必要です。

マラセチアというカビの一種が原因の外耳炎の場合、耳以外にも広がってしまうこともあります。耳のケアは嫌がる犬猫も多いので、自宅で難しい場合は、動物病院やトリミングサロンでこまめにケアしてもらうのがよいでしょう。

5. フィラリア症状(犬糸状虫症)

フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊を媒介して罹患する寄生虫症のため、蚊が繁殖活動を活発に行う夏が要注意です。例年9月末ごろまで活発に活動しているとされており、暑い時期が続くと活動が長引くようです。

フィラリアは、犬の肺動脈や心臓に寄生し、心臓が弱り、全身の血液循環や肺の働きがわるくなり、命に関わる恐ろしい病気です。初期症状はほとんどなく、進行し始めると運動を嫌がる、乾いた咳をするなどの症状が起きます。基本的にはフィラリアの予防接種をすることで防ぐことができますが、まれに副作用がでてしまう犬もいますので、動物病院に相談の上接種するのがよいでしょう。

フィラリアの予防接種をしても、蚊に刺されてかゆみが出てしまうのは、変わりませんので、ペット用の蚊取り線香などで対策してあげるとよいでしょう

6. まとめ

日本の夏は人間にもとても厳しいものですが、ペットにとってもそれは変わりません。むしろ人間と比較して体の小さい犬猫は、もっとつらい日本の夏を送っているのでしょう。

シベリアンハスキーやノルウェイジャンフォレストキャットなど寒冷地出身で特に暑さに弱い犬種猫種もいますので、飼育し始めた段階で、夏の対策をよく調べておくことが大切です。

フッター・花畑

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