ペット保険比較トップ > ペットと保険のコラム > 猫の老年期。終末医療とペット保険
いつも元気に飛び回り、自由に寝て、ご飯が欲しければ甘えてくる。猫と暮らしていると「この子たちは病気になったりするんだろうか?」「このままずっと元気なのでは?」と思ってしまいます。
病気やケガになるかは、住環境も含め個体差があり過信は禁物です。特に老年期を迎えた猫はさまざまな病気に罹患することがあります。今回はこうした猫の老年期と終末医療についてまとめました。
猫の寿命は、猫種でもあまり差がなく15年程度と言われています。長寿の猫は20年を超えることも珍しくありません。一方で住環境によって寿命が変わります。
屋内と野外を行き来する飼い猫は12年程度、完全に外飼の猫や地域猫は10年未満で、飼い主のいないいわゆる野良猫は5年程度と言われています。外界との接触が多いほど、交通事故や喧嘩、病気の感染のリスクが高くなり、寿命が下がっていきます。
寿命が違うため老齢と言われる年齢も違います。一般的には8歳で、家猫で外にも出る猫は10歳、完全室内飼いの家猫は12歳からが老猫といわれています。
子猫、成猫期はほとんど病気にかかりませんが、老猫期になると体が弱くなり体調をくずすこともありますので、健康管理を徹底し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)と呼ばれる「生活の質」を保ってあげるようにしましょう。
実際に副腎機能が高まった状態の自然発生クッシング症候群と,副腎皮質ホルモンを薬として過剰に投与した場合の医原性クッシング症候群がある。
これらは症状が非常に似ているが病気の本質は全く違うものである。すなわち自然発生クッシング症候群では副腎は下垂体からのホルモンの影響で大きくなる、あるいは腫瘍化して大きくなっており、真の副腎機能亢進であるが,医原性クッシング症候群では実際の副腎は萎縮して機能は低下している。
若い猫は室内外の場合、誤飲誤食や何らかのストレスによる体調不良以外ではあまり病気にかかりませんし、食事に気をつければかかりやすい尿石症にも罹患(りかん)することなく過ごせるでしょう。また室内ではケガすることもほとんどありません。一方で野外にでる猫については、猫同士の感染症やノミやダニなどを含めた寄生虫症に悩まされることもあります。
室内飼いをしていればリスクはかなり減りますが、老年期にかかる年齢8歳を越えたらすべての猫が以下の病気への注意が必要です。
① ガン・悪性腫瘍(リンパ腫・乳腺腫瘍)
② 甲状腺機能亢進症
③ 糖尿病
④ 心筋症
⑤ 腎臓病
⑥ 泌尿器疾患
これらはそもそも完治しないケースが多く、治療が長引き、命に関わる危険性が高い疾病になります。特に「⑤腎臓病」や「⑥泌尿器疾患」は死亡原因の中で最も多い疾患と言われております。
内科治療・外科治療ともに高額になることは避けられない。動物病院の為、内科治療のみを選択した場合は、ほとんどの場合、毎日一生涯、高額な副腎皮質ホルモン合成阻害剤(トリロスタン)を内服を続けていくために治療費は高額になる。投薬の副作用なども定期健診が必要となり、検査費用も含め毎月の治療費は数万円程になり体重に比例して金額が変わる。
糖尿病等の併発疾患が見られた場合、並行して併発疾患の治療も行うため、治療費はさらに高額となる。
外科手術や放射線治療を選択した場合、放射線治療の費用は「1回数万円」で複数回治療を行う、手術費用は数万~数十万が一般的(それに伴う入院費用・術前・術後の検査費用も追加でかかる)である。
ここで私の体験談をご紹介します。
我が家の猫はもともと野良猫(雌)だったのですが、非常に健康で、食べて寝ることが大好きな典型的な猫らしい猫でした。また、私が健康に対しての意識は高い方だったので、急に思い立ちペット保険に加入しました。(野良なので獣医師に推定年齢を見て頂いたところ、8才だったので、そのペット保険会社の加入最終年齢ギリギリでした・・。)
ただとても健康なので、加入していた8年の間は結局利用することもなかったのですが、保険料はヒトと比べれば安く、さほど負担ではありませんでした。それでも周りからは「無駄なのに・・」と言われていましたが、万が一の場合を考えての加入だったので後悔はなく、健康で使わないならそれで良いじゃないかと思っていました。
しかし、結局ペット保険のお世話になったのです。
我が家の猫は老年期に入り、少しづつ動きが遅くなり、食が細くなっていきましたが、単純に加齢からくるものだろうと思っていました。そのまま何事もなく16歳になり、一日ご飯を口にしない日があったため、心配になり、我が家の猫の大嫌いな動物病院に行ったところ、「腎臓病」と診断され、そのまま一週間の入院となってしまいました。
たしかに、食は細くなりましたが年齢からくるものと思い込み、トイレも毎日シートを変えて血尿や便の様子も確認するなど健康チェックをしたりと、かなり気を使っているつもりでいました。
なぜもっと早く気が付かなかったんだろうと悔いが残ります。
前述の通り、動物病院が嫌いで、過去何度も病院のスタッフにケガをさせてしまうこともありました。私も含め家族は病院に行くのが億劫になり、毎年健康診断しているわけではなかったなど反省することは多くあります。
その後、詳細な検査を行い、先生からは「腎不全」と宣告され年齢的なことから、強い薬での治療も難しく、食欲が落ちてしまったため、余命で「1ヶ月程度」とのことでした。この病気は根治できるような治療法もないので、入院し延命するよりも、自宅で看取りたいと希望を伝え、結局1ヶ月強で虹の橋を渡りました。
亡くなるまでの家での様子は、あまりご飯を食べれなくなり、みるみる痩せていき、歩くのもよろめきながらで、介助していても胸が張り裂けそうでした。とても調子の悪いときは点滴に行きましたが、「愛猫の為にできること(治療法)がない」というのは、私も家族にとっても、とてもつらい状況でした。
しばらく家族皆ペットロスになりましたが、享年約16歳以上(野良猫で成猫のままうちに住み着いたので年齢不詳でした)と平均寿命は超えており、それなりに楽しく食べたり寝たり遊んでいたりしていたので、これが彼女の寿命だったと考え、今は何とか立ち直っています。
ずっと健康だった猫でも、最後の最後はそれなりに病気になるのは人間と変わらないんだなと思いました。
我が家の猫が亡くなる1ヶ月間程度でかかった治療費は、自宅療養しているときも数回点滴は行い、お葬式費用も含めると、20数万円程度の治療費がかかり、かなり保険のお世話になりました。
正直、こんなにペット保険にお世話になるとは思っていませんでした。
もっと早く気が付いていればという後悔はありますが、保険に入っていた部分もあり、治療費についてはほとんど考えずに済みました。
保険など使わないで健康のまま大往生してくれるのが、家族としてはうれしいのですが、現実はそんなに甘くなく、治療費を気にせずに治療に専念するためにもペット保険へ加入しておいてよかったです。
私の場合は、たまたま思い立ってペット保険に加入したわけですが、先送りせず入っておいたのが功を奏しました。
一般的に猫は犬と比べるとケガや病気になりにくいイメージがあります。一方で、あなたの愛猫がそれに当てはまるかはわかりません。
猫の一生は人間の1/7程度です。人の1日は猫の1週間、少し先延ばししただけでも猫にとっては長い時間になります。ペット保険については、いつ加入したらよいと断言は出来ないので、後悔のないように「思い立ったら加入」というのが良いと思います。
・住環境により寿命に違いがある
・室内飼いの猫は基本的に健康だが、老年期は他の住環境の猫と同じく、重い疾患になることが多い
・腎臓病は死亡率が高い
・猫については、ペット保険の利用率は若年では低いが老年では高くなるので、長くかけられる保険がよい
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