コラム第二回
ライフプランって何をするの?
〜ご家族が歩む道を照らすお手伝い!〜
事業には、(1)短期計画、(2)中期計画、(3)長期計画とあります。会社は事業の成功・発展を目指し経営陣が戦略を立てております。
また、個人の身近な話に例えると (1)一日の予定、(2)一週間の予定、(3)一カ月の予定 というように何気なく計画を立てております。これは、幼少期から義務教育卒業に至るまでの習慣が潜在的に働き、無意識のうちに行動しているらしいです。 人間ってすごいですね。
知らず知らずのうちに予定を立て行動をしておりますが、ファイナンシャル・プランニングではその行動を可視化します。ご自身が考えている今後の方向性や関心事をライフプラン表にしていきます。そして、「いつするのか ・ いくら位お金がかかるのか・ どの位の時間かかるのか」を書き出していきます。そして検証し、「対策が必要なのか、または現状で大丈夫なのか、さらに上を狙えるのか」など、ご自身の現状の立ち位置を確認します。
具体例を上げて考えてみましょう。
年収600万の夫婦、子供2人の30代半ばの世帯がいるとします。賃貸では手狭になり、マイホームがほしい。二人の子供も習い事をさせてあげたいし、年に一回は家族で旅行にも行きたい。
こんな思いの方、大勢いらっしゃいますよね。ただ全部を無計画に行う訳にはいかないですよね。将来の子供の教育費や住宅ローンの支払い、旅行費用の貯蓄も考えないといけないですね。
ここで整理してみましょう。
Ⅰ:ますは、ご自身達の方向性・関心事・夢を書き出してみましょう
Ⅱ:そして、上記の事柄は「いつやるのか・いくら必要なのか」を書き出してみましょう
Ⅲ:次に今のご自身達の状況はどうでしょう(収入・支出・資産状況・お気持ち etc…)
Ⅳ:最後に今のままで上記の関心事は達成できるのか、対策が必要なのか確認しましょう
Ⅰ~Ⅳを確認することで現状が見えてくるはずです。
ですが、大切なのはここからです。おそらく、5年後、10年後には新しい関心事や
気持ちの変化が出てきます。それに対応する為に、見直しを計画的に行う事が重要となってきます。
Ⅴ:段階的・継続的な見直し
が、実は一番需要だと私は考えております。
まずは計画の立案をし、数年おきに検証をする。そして改善があれば取り入れる。
では、計画をせずに今の4人家族が思うがまま進んで行ったらどう思いますか。
マイホームを買ったが為に習い事が出来ない。旅行に行くあまり貯蓄が出来ずに
いつもギリギリ。引いては夫婦の老後生活資金が貯まらない。というような結果になりうるかもしれません。
それでも良いというならばライフプランは必要ないのですが、より良い生活を求める方にはプラン作成が必要不可欠かと思います。
2014年に消費税8%が決定しました。2015年10月には10%の予定が立てられています。さらに、サラリーマンが納める厚生年金保険料率の引き上げも始まっております。
正に、使えるお金が減らされていく時代です。その中で如何に賢くお金と付き合うのか、
個人により委ねられてくる時代となってきました。
税制、制度の改革は今後も予想されてきます。
一年に一度はご自身達が進む道を確認されてみてはいかがでしようか。
【プロフィール】
小田 誠(おだ まこと)
1978年11月19日生
新潟県出身
大学卒業後、酒類・食品商社へ入社。仕事に追われ自宅と会社の往復生活を送る。 友人の紹介でファイナンシャル・プランナーと出会い今までの無知、無駄を知り 自身がファイナンシャル・プランナーを目指す。 その後、大手金融機関のFP事業部へ転職し、4年間で350世帯に及ぶライフプランを作成する。 その後、品質の高い・より幅広い提案を確立する為、また、長期的な信頼関係を構築する事を目指し独立FPへ。
家族構成は、妻、子供2人(長女・長男)、犬1匹(ビーグル犬)。 東京都 北区王子在住。