クレジットカードの
キャンセル・プロテクション
補償ってどうなの?

クレジットカードでキャンセル料が補償される?

クレジットカードの付帯サービスでキャンセル料を補償しているカード会社は残念ながら多くありません。
しかし数は少ないですがキャンセル・プロテクション補償というサービスが付帯されているクレジットカードも存在します。このサービスは突然の病気や怪我による入院などで、旅行やライブなどをキャンセルした場合にキャンセル費用を補償するサービスです。パッケージの旅行だけでなく宿泊費のみや航空券代のみの補償やライブなどのイベントのチケット代なども補償の対象となっています。条件として旅行などの代金をそのクレジットカードで支払った場合にのみ補償されます。

どんな場合に補償されるの?

それぞれの約款を見てみると以下のケースで補償されます。

1.本人、配偶者または一親等以内の親族の死亡、および傷害・病気による入院に基づくキャンセル

2.本人、配偶者または本人の子供の傷害に基づく通院によるキャンセル

死亡、入院または怪我での通院時にのみ補償されますので、病気での通院は対象になりません。最近は風邪や、インフルエンザであっても入院することはほとんどありませんので、日常的な病気に基づくキャンセルには対応していないと言えます。

キャンセルプロテクション補償

クレジットカード会社 A社 D社 M社
補償の対象となるキャンセル事由と
補償金額
(年間最大)
1.本人、配偶者または一親等以内の親族の死亡、および傷害・病気による入院に基づくキャンセル
10万円 20万円 20万円
2.本人、配偶者または本人の子供の傷害に基づく通院によるキャンセル
3万円 6万円 6万円
3.社命による出張に基づくキャンセル
10万円
(海外旅行のみ)
条件 旅行費用をカードで支払った場合
(一部をカード支払った場合はその一部に対して)
自己負担金 1,000円または当該キャンセル費用の額の10%に
相当する額のいずれかの高い額
補償されない主なケース
1. 補償対象となるイベント・サービスがカード会員の職務遂行
に関係するものである場合

2. 2010年12月14日以前にキャンセル事由の原因(死亡・入院・
通院の直接の原因となった傷害の発生または疾病の発病)が生
じていた場合

3. 以下のような事由によるキャンセル
●カード会員もしくは補償金を受け取るべき者の故意
●けんか、自殺、犯罪行為
●無資格、酒酔い、麻薬等の影響下での運転
●妊娠、出産、早産または流産による入院
●他覚症状のないむちうち症、腰痛
●地震もしくは噴火またはこれらによる津波
●戦争、その他の変乱(テロ行為は除きます)、放射線照射、放射能汚染、原子力核反応

結局どうなの?

まず、補償が最大10万円〜20万円が限度ということなので、旅行代金が最大補償金額を超える場合は全額補償されません。海外旅行で考えると近場でないとカバーしきれませんね。

また補償されるケースが死亡、ケガ・病気による入院、またはケガによる通院のみなので、出発当日に子どもの急病などで通院というようなケースは補償の対象外となっています。子どもが当日にインフルエンザなどの急な発熱で旅行行けなくなったという話はよく耳にしますよね。そのような事態に備えたい場合は別に旅行キャンセル保険を検討したほうがいいかもしれません。

当日の病気によるキャンセルにも対応した保険もあります

クレジットカードに付帯されているキャンセル・プロテクション補償は補償金額に制限がありますが、キャンセル料が全額補償される保険もあります。また、子どもが出発当日急な発熱で旅行をキャンセルせざると得ないケースも補償の対象となっていますので、特に小さいお子様がいらっしゃる方はそのような保険を検討してみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。旅行だけでなくイベントやライブ、セミナーなどのキャンセル費用も補償対象のクレジットカードのキャンセル・プロテクション補償。それなりの年会費が必要なカードでしか付帯していないサービスで、請求できるケースが限定的ですが、補償の対象がとても幅広くカバーされていますので、本当にいざという時には頼れる補償かもしれません。
所有しているクレジットカードにはそんな付帯サービスが付いてないよ、という方や、小さいお子様がいらっしゃる方で旅行のキャンセル料に備えたい方は旅行キャンセル保険を検討してみてもいいかもしれません。

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