キャンセル料は標準旅行業約款で定められており、基本的に出発日の30日前から発生します。出発日2日前から50%のキャンセル料、当日連絡しなかった場合は100%のキャンセル料というのが一般的です。GW(4/27−5/6)や夏休み(7/20−8/31)、年末年始(12/20-1/7)などのピーク時出発の場合は40日前からキャンセル料が発生するのも各社共通です。ただし、定められたキャンセル料率内で各社条件が違う場合がありますので事前に確認しておいた方がいいでしょう。
ここでは主な旅行会社のパッケージツアーのキャンセル規定をご紹介します。
エアホなどのルックJTBの海外ツアーを展開しているJTB。標準旅行業約款で定められた通り、キャンセル料はピーク時出発は40日前からキャンセル料が発生します。(上限10万円)。30日前から15日前の期間は旅行代金によってキャンセル料が異なります。前日や当日のキャンセルは50%、連絡がない場合は100%のキャンセル料が発生します。
JTB | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (10万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
H.I.S.の約款ではピーク時出発の40日〜31日前のキャンセル料に上限が記載されていません。また、30日前から3日前の期間は一律20%となっており旅行代金によるキャンセル料の違いはありません。
H.I.S. | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (10万円) |
30日〜15日前 | 20% |
14日〜3日前 | |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
海外旅行で取扱高上位の大手旅行会社の阪急交通社。キャンセル規定は非常にシンプルで標準旅行業約款の通りのキャンセル料率となっています。
阪急交通社 | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (10万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
近畿日本ツーリストの約款にはピーク時のキャンセル上限は5万円。30日〜15日前までは旅行代金によって細かく設定されています。
近畿日本ツーリスト | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (5万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
女子旅にフォーカスした提案など特長のある日本旅行。キャンセル料率はピーク時出発の40日前から31日前までは10%、ただし上限は5万円と他と比較すると低く設定されています。
日本旅行 | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (5万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
ANAハローツアーや旅作などを販売しているANAセールス。ピーク時のキャンセル料は上限10万円、30日前から15日前までの期間は旅行代金によってキャンセル料が異なります。
ANAセールス | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (5万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
JALパックツアーやJALダイナミックツアーのJALパック。キャンセル規定は他の旅行会社と同じように、ピーク時は10万円上限の10%のキャンセル料、30日前から15日前まで旅行代金によってキャンセル料は異なります。
JALパック | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (5万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
【旅行業約款・条件書】
【募集型企画旅行条件書(海外ツアー)】
【募集型企画旅行条件書(JAL海外ダイナミックパッケージ)
添乗員付きツアーも充実のクラブツーリズム。キャンセル規定では30日〜15日前のキャンセル料が細かく設定されており、ピーク時のキャンセル料も上限が20万円と他の旅行会社と違うのが特徴です。
クラブツーリズム | |
40日〜31日前 (上限) ※ピーク時出発のみ |
10% (2万円) |
30日〜15日前 | 旅行代金が 100万円以上 :20万円 50万円以上 :10万円 30万円以上50万円未満:5万円 15万円以上30万円未満:3万円 10万円以上15万円未満:2万円 10万円未満 :旅行代金の20% |
14日〜3日前 | 20% |
前々日〜当日 (旅行開始まで) |
50% |
旅行開始後 無連絡不参加 |
100% |
・上記は2017年3月時点の情報です。
・詳しくは下記より約款をご確認ください。
ここでひとつ注意があります。キャンセル料が決まるのはキャンセルが旅行会社で受付された日が基準となります。つまり旅行会社の営業時間内にキャンセルの連絡を入れないと翌日以降のキャンセルとなり、キャンセル料が変わってくることがありますので要注意です。特に出発日に旅行会社の定休日などで営業していない場合、翌日以降の受付となってしまい100%のキャンセル料が発生することになりますのでご注意ください。
いかがでしたか。基本的な部分では標準旅行業約款で定められたキャンセル料が記載されていますが旅行会社によって少しだけ違いがあることがお分かりいただけたと思います。旅行の準備として申し込んだ旅行会社のキャンセル規定をもう一度確認しておくのがいいでしょう。
ただ当日や旅行開始後のキャンセルは50%または100%のキャンセル料がどの旅行会社でも発生します。事前にわかるキャンセルは早めの対応でキャンセル料を少なく済ませることができますが、インフルエンザなどの突然の病気のような出発当日に起こる急な事情により、やむなくキャンセルということもありえます。
そんな事態に備えるキャンセル料を補償する保険もあります。万が一のキャンセルリスクのために検討してみるのもいいかもしれません。